有限会社 永永舎

2019年 3月

  • クンナム現況

    2019年03月1日

    クンナムは環境問題に厳しい法律が中央政府が施行したために、今まで採掘されていた鉱山が全て止まっており、クンナム地区端の新しい鉱山だけが採掘されている状況です。表層のため大きいブロックに裂け目が多く、0,1m3前後の小さい原石しか採れません。良いブロックが採掘されるまでに随分と時間がかかるようようです。

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  • クンナムのマーク

    2019年03月29日

    私が中国の工場へ原石販売を始めたのは、1998年のことである。ヨーロッパ、南アフリカ共和国、インド共和国の日本向け墓石用原石販売である。貿易である。日本の工場へも分かりやすいように、3文字くらいののアルファベットを付けて売っていた。より中国では分かりやすいマーキングにした。クンナムイーストは、KNM-E,クンナムウエストはKNM-W、E.E社のクンナム村の中心にある鉱山の原石はKNM-K,同じくE.E社のセマンガム村(クンナム村の隣で同じ鉱脈)KNM-S,GEM社のQ4(4はインド人にとってはラッキーナンバー)鉱山はKNM-Qという具合である。クンナムイーストは、採掘される原石が小さく歩留まりが悪く、採算が取れないのでだんだんと閉山へ向かってしまった。中国系原石商社も後を追うようにインドでの仕入れに精をだし、今ではほとんどが中国系商社が仕入れている。しかし彼らは安く買うために鉱山にあるB級、C級のまとめ買いをするので、質の悪い石も中国工場へ入ってしまい、油などを塗って日本へ輸出される。またカルナタカ州のチャムラジナガールで採掘される石がクンナムイーストの石目に似ているので多く市場に出回ったが、ほとんどが樹脂系の液体を塗って製品として売られる。日本の工場へ売って痛い目を見ている原石商社の日本人は見向きもしないが、後から墓石業界に入ってきた日本人は中国の公司の通訳に進められ買ってしまい、トラブルの元となっている。KNM-8などがそうであるが、中国では安く勝手にマーキングして、あるいは同じマークで偽のクンナムが出回っており、見分けることができないでいる。

  • クンナムの専門工場

    2019年03月28日

    インド共和国タミルナード州にある日本向けクンナム専門墓石工場が4月の末より再開すると連絡があった。しかしながらインド時間で考えると、3か月後でもどうかというところだ。

    原石も鉱クンナム脈端の新しい鉱山パリカリパトゥのものだ。5月には訪印しよう。

  • クンナム&カルサヌール

    2019年03月25日

    クンナムとカルサヌールの鉱山脈は平行線上にある。どちらも超有名なインド黒御影石である。

    クンナムは既存の鉱山がすべて採掘できない。こんなにも多くの寺院に囲まれていれば環境問題でストップをかけられても致し方ないだろう。クンナムはセマンガラム村からペランバッカムそしてパリカルパトゥにいたる脈に存在する。もともとのクンナム村はその中心に位置するが石目は中目で黒さはそれほどではないが、しっとり感がある。セマンガラムはクンナムイーストが採掘されていたが、目は細かい。たいへん離れた、日差しの強い乾いたカルナタカ州のチャムラジナガールにたいへん似ている石が採掘されるが、しっとり感がなく多くは油を塗って製品となる。数年で細かいひびの入るものが多い。俗に言う偽クンナムである。価格も安く飛びつく原石商社も多いが後でひどい目を見る。今クンナムではパリカルパトゥで小さい石が採掘され中国の工場へ送られている。小さいので製剤率が低く苦労しているようである。

  • パン(PAN)インドで最も細かい黒御影石

    2019年03月27日

    黒御影石で最も細かい石目なのがスウェーデンのファイングレインですが、インドではパンと言われる黒御影石があった。残念ながら今は採掘がされていない。約20年くらい前に良質の原石が採掘されなくなった。タミルナード州のPaithur 地域で採掘されていた。マーキングはPTRであった。その後近くのSeeliampattyでも似たような細目の石が採掘されたが、油じみの様なものが浮き出てあまり良くなく終わってしまった。近くにはAyaipattyの丁場もあったが同じように閉山となってしまっている。左様に細かい目の黒御影石は採掘されにくい。タミルナード州のティンヂバナからベルプラム近辺のTrichyにも細かい目の黒御影石が採れていたが、今では閉山されている。アンドラプラデシュ州のワランガルにも細目の黒御影石がある。一時はLK-01のマークで採掘されて随分売れた。ただし同じ鉱山にLK-02のマークで中目の原石が採掘されて抱き合わせで販売されていた。また同じワランガルにA-1マークの細目の黒御影石が採れていた。同じように中目のA-2も採掘されていた。今現在はその近くの鉱山にBGマークで細目の黒御影石が採れている。現在私の知っている限りでは唯一の黒御影石細目の安定鉱山であるが、やはり全てが細目ではなく、中目で白っぽい石も採れている。黒御影石鉱山はどこもそうであるが、石目が揃っておらず細目、中目、粗目が採掘される。黒の濃度も違っており、検品が一苦労。日本向け墓石には全採石量の3%しか使えない。現在ではオリジナルのPTR(パン)はなく、アンドラプラデシュ州のワランガルの石がその代用品として使われ、中国工場ではPTR(パン)として日本の石屋へ販売されている。また関西ではパン(PAN)と言うとカルナタカ州カラハリ(地元の言葉で石の村の意味)である、目の細かい白御影石で石質も硬く、日本の墓石材として珍重されている。

     

     

  • フランス産白御影石 SILVERSTAR

    2019年03月30日

    4年前よりフランス産白御影石 SILVERSTARの原石を買い続けている。墓石製品としては完成した時に頗る評判がいい。石は青みを帯び、しっとりして粗目ではあるが気品のある医師である。SILVERSTARのネーミングは山元の会社であるPLO社が英語表記をして世界中に売れるようにとしたようだ。トゥールーズから列車で一時間CARRIERの町から鉱山までは車で40分ほどである。余談だがCARRIERのラグビークラブは去年フランスのクラブチャンピオンとなった。鉱山は政府より環境保護活動のお墨付きをもらっている自然に優しいシステムで動いている。大変大きな鉱山で採掘される原石の70%以上がヨーロッパの墓石に使われている。ポーランド、イタリヤが二大バイヤーのようだ。バルセロナのサグラダファミリア教会のファザードを飾り、その聖壇の周りの柱にも使われている。またシャンゼリゼ通りの凱旋門前にも敷かれている。そのほかにもロンドンにある自然歴史博物館のモニュメントやフランクフルト空港等有名な建造物に使われていることが、優れた耐久性を持っている御影石の証しですることができある。鉱山では大変大きな大材を採掘することができる。現在弊社では中国福建省南安、泉州の工場へ運び石碑、外柵を日本墓石製品専門工場で加工している。

  • 湖北省 鉱山 視察

    2019年03月21日

    
湖北省武漢の空港に到着したのは成田からの全日空機の出発が遅れて23時過ぎだった。迎えの車が麻城に着いたのは1時近く。明日の朝は8時出発、早く眠りたいが、VPNの設定に戸惑り、結局うまくいかず3時近くに床に着くが、寒くてあまり眠れない。
7時半に日本石材産業協会の友人達と朝食 。田舎のホテルのメニューだけど野菜中心に食べた。
麻城から鉱山までは車で1時間強、大きな3トントラックがあまりにも多く目につく。聞けば10の鉱山で1200台、年間100万立米。異常な量。中国の国内建材市場で殆どが使われている。落ちたら地獄の底にまっ逆さまの崖の上を登り鉱山のてっぺん辺りに着く。あまりに大陸的な大きさに一同度肝を抜かれる。この大きさがあと9鉱山あるらしい。石も硬くて良さそうだ。久しぶりの大きな気持ちと清々しい空気。福建省のヤマと違って寒さが応える。
時代の変わり目を感じた。


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  • 第19回厦門国際石材展示会

    2019年03月24日

    去る3月6日~9日中国廈門中国福建省厦門市にて第19回厦門国際石材展示会が催された。毎年見学している年中行事なので今年も参加させてもらった。。

    行きの成田空港からの全日空便では顔見知りと会えた。しかし出発が機材交換で遅れ結局夕方着、展示会場へは7日から行くことにした。

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    中国国内の景気の落ち込みによって来場者は去年より減っているようだ。しかし世界から売り込みに多くの会社が参加している。

    残念ながら日本向けの墓石を展示しているブースは2社だけであった。もちろん日本からの来場者も少ない。

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    弊社が買い続けているフランス参白御影石TARN SILVERSTAR の展示ブースへ行った。去年の6月PLO社創立40周年記念GARA以来の再開だった。

     

     

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